時間に正確なヤツ

我が家には、飼い始めて8年になるラブラドールのミックス犬がいる。
しかも、室内に。
当然、大型犬なのでとても存在感がある。デカい。
この犬(雄なのでカレと呼ぶ)。
我が家に来た時から屋内飼育なので、本当に箱入り息子状態で、
みんなからチヤホヤされて、さんざん甘やかされて育っている。
カレ自身、もしかしたら自分のことを犬だとは自覚していないかもしれない。
そして、私より自分の方が格上だと思っている節がある。

カレは、不思議なことに室内でトイレに関する失敗をしたことがほとんど無い。
朝晩の一日二回。散歩に連れ出したときにトイレの用を済ませるので、
室内に犬用トイレを設置していないのである。
そのかわり、雨でも雪でもなんでも、決まった時間に決まったコースの散歩は
絶対に譲らない。
こちらが眠かろうが、発熱でウンウン唸っていようが、カレにしてみれば、
そんなの関係ない!!のである。
行くといえば行く!!のである!
まあ、当然といえば当然である。そのように躾けたのだから。

そして、なにより、カレは時間に正確だ。
朝は早朝五時半に、一度、私の寝室を覗きに来る。
鼻先でドアをスッと開けて、寝室をソロリ~っと覗き、私が寝ているのを見ると、
「あ、まだお休みですか~」とでも言っているかのように、ふ~っと鼻息ひとつ吹いて、
リビングのカレの定位置へと帰っていく。
カツ カツ カツ・・・。
「ああ、足音が遠ざかっていく。おとなしく戻っていったなあ・・・。」
と、思ったのも束の間。
そこから、10分おきにカレの寝室詣でが行われ、トドメは午前六時。
ここがカレの我慢の限界らしく、「オラァ!起きんか~!!」と言わんばかり、
私のベッドめがけて猛烈な体当たりを連続で仕掛けてくるのである。
こうなると、私も観念してノソノソと起き上がり、服を着替えて、
カレの散歩へと出発する。
まんまと、カレの思惑通りである。だから、私はカレになめられるのか・・・?
しかしまあ、毎日毎日繰り返されるこの光景。
カレは殆ど間違えることなく正確に、時間通りに襲撃してくる。
きっと、カレの腕(正確には前足)の毛をソッとめくると、
腕時計をはめているに違いない。
そう思いたくなるほど、カレは時間に正確なヤツなのである。

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